Manual Medicine 大場 弘 Blog 

マニュアルメディスン(徒手医学療法)は全身をトータルに捉え身体の連関性を追求する医学です。
ここではマニュアルメディスンによる治療法や、症例などをご紹介していきたいと思います。

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眠りも脳の働き
  

このところ東京の日の出は645分ころになっています。

いつまでも寝ていたい冬の寒さです。

 

新生児は数時間おきに目を醒ましては、母親の乳を求めて泣きます。

老年期には、睡眠中に何度も目が覚めるようになります。健康な老人でも、夜中に何度か数秒間ですが目を覚ましているそうです。その時間がとても短いので本人は覚えていないのですが、脳波測定には記録されるそうです。夜中に眠りが分断されますと、高齢者だけでなくだれでも昼間に眠くなってしまうわけです。

我が家の老犬も一日中寝ているようなものですが、たとえ夜中でも数時間おきに水と排尿のために徘徊しているようです。時には、なくなっている水を要求して、時間かまわずに吠えはじめ、眠りを妨げます。

 

覚醒と眠りは交互に入れ替わっています。覚醒をもたらす中枢が脳幹上部にあり、眠りに誘う中枢が脳幹下部にあります。脳は自発的に眠りに導き、また自発的に眠りから目覚めをもたらします。覚醒・睡眠は脳の働きによるわけです。眠っているからと言って、脳がまったく休眠しているわけではなさそうです。

ある研究によれば、日中でもこの約90分から120分間隔で入眠しやすい周期的な時間があらわれているということで、睡眠の門が開くと表現されています。私たちを目覚めさせている覚醒信号の波と、睡眠に入りやすい周期が同時に私たちのなかで進行していることになります。私たちの体内では昼夜をとおして二つのプロセスが互いにせめぎあっているというのです。(ジェニファー・アッカーマン「からだの一日」147-148p

 

ところで、人は必ずしも決まった時間に寝て、まとまった睡眠時間をとるようになっていなかったらしいのです。現に未開発な自然のまっただ中に住む種族のなかには、夜の間に時間にかまわず誰かが起きて歌い始めたり、踊り始めたり、会話を楽しんだりしているそうです。私たちの社会でも夜に活動している人たちも大勢いるわけで、まとまった睡眠のとり方は生理的に決まったものでもなさそうです。私自身も受験の時には、学校から帰宅してすぐに就寝して、夜中に起き出し勉強しては朝方にまた少し寝るというような生活を送っていたこともありました。生活習慣と言いましょうか、もっと大きな目で見れば、文化が人の睡眠のとり方に影響を与えているのかも知れません。

 

それにしても睡魔に襲われるときの全身の倦怠感とか、とにかく横になりたいという欲求は堪えられないものがあります。車を運転しているときに襲われる睡魔は怖いものです。高速で車を走らせているときに瞬間的にも睡魔に襲われたら、眼前に前の車がということになってしまいます。

 

また、セミナーでは昼食後に聴講生がコックリと始める時間帯があります。一生懸命がんばろうとしても、優勢となった睡魔についにコックリと始まります。胃が伸ばされると、入眠作用が起きるらしいのです。昼でも夜でも食事の後に眠くなるのは、胃の伸展作用があったわけです。

 

こうした睡魔に打ち勝とうとしても、身体の力が抜けるように全身の疲労感がひろがり、重力に負けて横にならざるをえないこともあります。疲労が蓄積しているわけです。

 

朝の光でセットされる体内時計が一日の覚醒信号を刻んでいます。このペースメーカーは視交叉上核にあるといわれています。

また一方、睡眠時には約90分の長さで浅い眠りと深い眠りからなるサイクルが繰り返されています。深い眠りから浅いに眠りに変わるサイクルの切れ替わりに目が覚めすいので、睡眠時間が6時間(4サイクル)とか7時間半(5サイクル)が、結構すっきりと目覚めが良いわけです。

 

夜になって床につくと、一気に深い眠りに入っていきます。最初の二つの睡眠サイクルの中で眠りはもっとも深く入ります。脳が休息するときでもあります。

朝方になりますと、逆に浅い眠りが優勢でよく夢を見ています。浅い眠りのときには目がキョロキョロ動いていますのでレム睡眠と呼ばれています。Rapid Eye MovementREM(レム)です。このとき身体は弛緩していますので、朝方に目が覚めて身体が動かそうにも動かすことができない「かなしばり」を経験することがまれにあります。夢を見ているときに身体が動いては危険なので、身体は弛緩しているのです。脳が活動し、身体が休息している眠りということになります。

 

脳の神経細胞(ニューロン)にまったく刺激が伝わってこないと、そのニューロンとそれに連なるニューロン網は死んでしまいます。それを防ぐために夢を見て、脳は活動を維持しているのでしょうか。

我が家の老犬は一日中寝ているような状況ですが、“生きているかぁ”とちょっと覗き込む気配を感じ取って、薄目を開けて反応します。それでもいびきをかいてぐっすり寝ているときもあります。

 

一日の睡眠時間の中で、脳が本当に休息をとっている時間はごくわずかです。このわずかな時間がさらに短くなってゆくということは、長期的にみて、しだいに心身を蝕んでゆくことになります。疲労の蓄積です。

たまには、食後にそのままぐっすりと数時間寝てしまうこともしかたがないことです。風邪をひかないように、毛布くらいはかけてもらいたいものです。

 

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