Manual Medicine 大場 弘 Blog 

マニュアルメディスン(徒手医学療法)は全身をトータルに捉え身体の連関性を追求する医学です。
ここではマニュアルメディスンによる治療法や、症例などをご紹介していきたいと思います。

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「ラカン入門」読解

心の叫び(パロール)

ラジオをつけたまま寝ることが多いのですが、不思議なもので寝ていても興味を引きつけられる話には浅い眠りのなかでも聴いているんですね。今日はしっかりと覚醒させられました。

 

ラジオ深夜便のインタービュウ、寮美千子さん「心をほぐす詩の授業〜奈良少年刑務所での取り組み」には感動さえおぼえました。というのも、かねてから難解なラカンの精神分析を思い出すたびにいろいろと解説書を読むのですが、今回もラカン入門(向井雅明)のほんの数ページ(97p)のところなのですが、この一週間、先に進むこともできずにいました。ところが、ラカンの語る意味が、深夜ラジオでの実話から理解できたのです。

 

ある重罪を犯した青年の詩「空が青いから白をえらんだのです」、えっ!これだけという戸惑いの中、語り始めた母への想い・・・その愛は心にぽっかりと空いた穴(欠如)としてあるがために、他者に対しての憎悪ともなり、彼を受け容れてくれる人の優しさや共感も知らず(無知)、奥深い闇に入り込んでいる様が、ラカンの語ったこととあてはまったのです。

 

詩とも言えない短い一言のなかにもパロール(心のさけび)が響いていました。

 

 

 

欠如の表れ(フォルス)

二人のかわいい女の子の孫がいるのですが、4歳の下の子がどうゆうわけか刑事物のテレビをよく観るのです。殺人とか、あまり観て欲しくないドラマなのですが、大きくなったら警察官になると言うのです。この子は生まれたときには、娘はシングルマザーになっていますので、父親の存在が欠けています。

 

娘は警察の事務をしていますので、なにかイベントがあると勤めている警察署に子連れで行くこともあるようで、警察という職場がまさに父的厳格な存在のように感じられるようになっていたのではないでしょうか。幼い子にとっては離れがたい母親がきまって朝になると自分の前からいなくなることに、空虚な想いをいだいていたのかもしれません。母親をひきつけているものがあるということを感じ、自らをそれに同一化したいという想いが裡にでてきているのでしょう。それが警察ドラマにひきつけられているのかと思えたのです。母親との想像的な関係から離れて、主体的に社会(象徴界)と関わり始める動機がこうして生まれているのですね。

 

 

 

根源的な欠如

もの心がつくと言いますが世の中のことがわかってくる幼児期かと思いますが、これは言葉がしだいに身につきコミュニケーションがとれるようになってからです。言葉という象徴がつくりだしている世界に入ってくる年頃と言えます。

 

それでまったく言葉を理解できていない乳幼児の時期は、もの心が欠如していると言えます。もの心がついてしまってはまったく考えることも想像もできない根源的な欠如としか言いようがありません。もともとだれでもこうした根源的な欠如のうえに心が形成されてきているのです。

 

乳幼児の命を支えているのは母親ですが、母親から引き離されたままこの時期を過ごすことは根源的な欠如を、もの心がついてからもずっとセンシティブなものとして刻印されてゆくものなのでしょう。

 

得も言われない漠然とした不安感に襲われる感覚というのは、まさに乳幼児に体験した根源的な欠如を感じてしまっているのではないでしょうか。

 

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