Manual Medicine 大場 弘 Blog 

マニュアルメディスン(徒手医学療法)は全身をトータルに捉え身体の連関性を追求する医学です。
ここではマニュアルメディスンによる治療法や、症例などをご紹介していきたいと思います。

<< May 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
SPONSORED LINKS
RECENT COMMENT
MOBILE
qrcode
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | | - | - | pookmark
発達障害について調べてみました
 
自閉症

ハーバード医大のMartha R. Herbert, MD, PhDは小児神経学の権威ですが、彼女が自閉症に語っている解説がありましたので要訳します。

自閉症は、患児によって異なる多彩な異常行動がみられます。言葉、社会性、注意などに関わる行動全般において、あることで執着しすぎる柔軟性を欠いた異常行動がみられます。

明らかに不均質性heterogeneousがあり、障害だけでなく驚くべき能力をもつ患児もいます。

脳に原因があるとされ遺伝子の異常とみなされてきましたが、原因となる生物学的、遺伝学的な要因は分かっていませんでした。広い分野からの研究が蓄積されてきたことで、限局されるものでなく、まん延する遺伝表現型の特徴が明らかになってきました。

すなわち、出産後に脳の大きさや行動が漸進的に変化してゆくこと、灰白質(ニューロンの線維鞘)に慢性的な炎症が起きていること、消化器や免疫系の症状があらわれるなどがあります。

適切な治療方法で異常行動の改善がみられることから、決して治らない疾患ではありません。

こうした状況からエピジェネテック
DNAの塩基配列の変化を伴わない後天的な遺伝子制御の変化)の問題として注目されます。

遺伝物質DNAから最終的な細胞を形づくるすべての制御された過程すなわち遺伝子が細胞の表現型を作る過程において周辺環境と相互作用をもつことが重要視されているのです。環境ホルモン、毒素となる微量物質、感染症やストレスの作用因子などが遺伝子の発現制御過程において影響を与えることが指摘されます。

適切な治療もまた遺伝子の発現制御過程において影響することが明らかです。患児によって異なる症状のあらわれ方は、神経ネットワークの形成に不均質な発達障害があることに起因するものと考えられるのです。



上記のDr. Martha R. Herbertの解説から重要なことが分かります。それはニューロンとニューロンがたがいに結びつく線維に炎症がみられるということです。神経線維を一本一本包んでいる鞘の部分に不均質な炎症が散在的に起きていることが想像できます。

したがって患児それぞれ独特の神経ネットワークが不均質に形成され、多彩な症状をともなう異常な行動が生じているものと考えられるのです。

神経ネットワークは可塑的に変化してゆきますので、適切な治療で改善ができるということになります。
決して治らない疾患ではない!ということだけでも朗報です。

スポンサーサイト
- | 11:46 | - | - | pookmark
コメント
from: 福光   2013/07/01 10:34 AM
昨日は興味深いセミナーに呼んでくださりありがとうございました。

そして、この発達障害に関する考え方は多発性硬化症などの神経内科的疾患にも応用できる可能性を秘めているように感じます。
コメントする









 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。